2010年5月24日月曜日

平家の末裔

私の実家は鹿児島県垂水市にあります。
垂水市は字に通り、水に恵まれた土地柄で、水のブランドが多い事から
「水の銀座」と言われ、TVのCMに流れる財宝温泉とか有名だと思います。
また桜島が近くにある事もあり、県内有数の温泉地帯です。
気候が温暖という事もあり、人々は南国特有の陽気さを持っています。
写真を見て頂くように非常にのんびりとした雰囲気ですが、
実はここに平家の末裔が数百年前からひっそりと人里離れた場所に住んでいます。
このような話は全国の至る所で平家の落人伝説として沢山ありますがほとんどが検討違いです。
しかし、ここは第二次世界大戦が終戦を迎えるまで、毎年平家の甲冑を着て平家踊りを行っており、
平家の伝統をひっそりと続けていたそうです。
だが、この伝統も残念ながらGHQから700年の甲冑が没収され今ではその痕跡と伝統は失われています。
*刀は第二次世界大戦中に地元の仲将にお国の為にと渡したそうです。
平安時代末期の1180~1185年の源平合戦に負け南へ南へ下り、
源に見つからぬようにこの土地に定住した平家の武士は、
今を嘆くのか胸を撫で下ろすのか想像を掻き立てられます。

ここの地区名は昔から浦の谷と呼ばれています。
父から聞いたのですが、
平家の末裔が住んでいる所は地名で分かり、場所的に辺境な地で'浦'と付く地名は平家と関わりがある可能性が高いそうです。
今ではここに住んでいる人も少なく、いつしか平家という面影も記憶ととも無くなる可能性があります。
実はこの話は垂水市として郷土記録されていません。
そこは文化としての大事さが希薄なのかもしれませんし、何よりこの話自体を知らないという問題もあるかもしれません。
歴史の片隅に埋れた”その後の話”は、今後この話を知った人達に委ねられていくと思います。

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